重厚な引き戸をそっと引くと、ひんやりとした空気とともに、どこか懐かしい静けさが迎えてくれます。築地の街に根を張って100年以上。つきじ宮川本廛は、都内に広がる「宮川」グループの総本店として、今も変わらぬ味とたたずまいを守り続けているお店です。階段を上るたびに、時間の流れがゆっくりになっていくような、そんな心地よさがあります。
老舗ならではの、3つのこだわり
①「下町仕込みのタレ」が決め手のうな重 関東風に蒸しを入れた蒲焼は、ふっくらとした身の中に、ほどよい弾力が残る仕上がり。タレはやや辛口で、しっかりとした風味がご飯と溶け合います。卓上に置かれた山椒は香りが上品で、食べ進めるうちにそっと風味を引き立ててくれます。うな重はサイズ違いで数種類用意されているので、自分の食べたい量に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
②「時間をかけて待つ」贅沢さ オープン直後でも行列ができることがある人気店ですが、窓から緑の揺れる景色を眺めながら待つ時間もまた、ここならではの体験。運ばれてくるうな重を心待ちにする、あの静かな高揚感はなかなか得られないものです。
③ 階ごとに違う席の表情 2階にはカウンター席と座敷、3階には靴を脱いで上がる椅子席があり、訪れるたびに異なる雰囲気を楽しめます。畳かテーブルかを尋ねてくれる丁寧な案内も、老舗らしい心遣いを感じさせてくれます。
みんなの評判まとめ
Google評価4.3と高い評価を誇るこのお店。「ふっくらしたうなぎとさっぱりしたタレのバランスが絶妙で、添えられた漬物まで丁寧」という声や、「100年以上の歴史を持つ総本店ならではの、落ち着いた空間と行き届いた接客が印象的」という感想が多く寄せられています。また、「卓上の山椒が品よく香り、うなぎの風味をさらに引き立ててくれる」という細やかな発見を喜ぶ口コミも目立ちました。混雑することもあるので、開店時間に合わせて訪れるのがおすすめです。
こんなシーンにおすすめです
大切な人へのおもてなしランチや、自分へのちょっとしたご褒美に。また、久しぶりに会う友人との「ゆっくり話しながら食べたい日」にもぴったりです。築地散歩のあとに立ち寄るのもおすすめで、観光の疲れをほっこりとほぐしてくれるはずです。
ここでの食事は、ただおいしいだけでなく、「いいものをいただいた」という満足感ごと持ち帰れる場所。次の週末、ぜひ築地の路地を歩きながら、この暖簾をくぐってみてください。